AV女優のメンタルの保ち方は…「クソリプMVP」開催!【紗倉まな×神野藍 対談第4回】
紗倉まな×神野藍 【W新刊記念対談】全4回

◾️謎の界隈から叩かれて…
紗倉「(著書に関しての)反応とかはどうですか、どういうふうに受け止めてますか?」
神野「ちょっと距離置くようにしてます。怖いんですよね、やっぱり」
紗倉「けっこういろいろ言われるほうですか?」
神野「私、AVデビューした時にめっちゃ叩かれたので」
紗倉「それはどういう叩き?」
神野「早稲田なのにこんな仕事に就きやがって界隈と、私、大学指定校推薦で入ってるんですけど、推薦のバカ女が早稲田って言ってるぞって叩かれて」
紗倉「あ、謎の……」
神野「謎の浪人こじらせ界隈みたいなのから(笑)。だからいつまでもそういうのがあるんです、こんなに親御さん大事に育てたのに……みたいな。自分でもわかってるんですけど! 受け止めるべきコメントはちゃんと受け止めつつ。真摯に向き合ってるコメントはわかるじゃないですか。言葉選んで書いてるなって、良いことも悪いことも。そうじゃないコメントは、なんか流れてるな……って」
紗倉「でも目には入ってしまうからね。ネガティブなことほど脳には残りやすいから」
神野「どうされてますか? そういうのって」
紗倉「えーもうスクショして、私、気持ち悪いかもしれないですけど、毎日クソリプMVP決めているんですよ」
神野「あははは(笑)」
紗倉「ほんと面白くて。これいつか新書で出したいなって」
神野「出してほしいです(笑)」
紗倉「クソリプ分析とかしてて。この投稿に対してなぜこのリプ? とか、自分語りばっかりしてくるなとか、デリカシーがないものだとか、単純なヘイトもあるし、長文なんだけど最初と最後で矛盾してるなっていうのもあるし。いろんなタイプのクソリプあるじゃないですか。逃さずスクショして、MVP決めて、ハートつけて、クソリプフォルダに入れたり。タイプ別にして、組み合わせて画像加工して、ポケモンの図鑑みたいにしたりして。クソリプゲットだぜ、ですね」
神野「絶対面白いですよ!」
紗倉「友達とたまに話すネタがなくなった時とかに『私がゲットしたクソリプ図鑑見る?』って見せて、みんなが『きゃー! クソ!』って言ってるのを見るのも楽しくて」
神野「確かにそれ、めっちゃおもろいかもしれないです」
紗倉「おもろいですよ。クソリプは絶対スクショしたほうがいいです。だって頭に残ってるから、結局一緒です。物理的な形にも残したほうが記憶の中で悶々とするよりもずっといいいい。やりましょ、クソリプMVP」
神野「やりましょう!」
この日が初対面だったにもかかわらず、大盛り上がりですっかり打ち解けた2人。まるで姉妹のような相性が魅力的だった。“クソリプMVP”のゆくえも気になるところだ。
構成・文:BEST T!MES編集部
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【石田健さん×神野藍さん W刊行記念対談】
本屋B&Bにて 8/19(火)19時〜
W刊行記念対談「キャラクターとして生きる」
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✴︎石田健『カウンターエリート』(文藝春秋)
✴︎神野藍『私をほどく AV女優「渡辺まお」回顧録』(ベストセラーズ)
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「元エリートAV女優のリアルを綴った
とても貴重な、心強い書き手の登場です!」
作家・鈴木涼美さんも絶賛!衝撃エッセイが誕生
✴︎目次✴︎
はじめに
#1 すべての始まり
#2 脱出
#3 初撮影
#4 女優としてのタイムリミット
#5 精子とアイスクリーム
#6 「ここから早く帰りたい」
#7 東京でのはじまり
#8 私の家族
#9 空虚な幸福
#10 「一生をかけて後悔させてやる」
#11 発作
#12 AV女優になった理由
#13 セックスを売り物にするということ
#14 20万でセックスさせてくれませんか
#15 AV女優の出口は何もない荒野だ
#16 後悔のない人生の作り方
#17 刻まれた傷たち
#18 出演契約書
#19 善意の皮を被った欲の怪物たち
#20 彼女の存在
#21 「かわいそう」のシンボル
#22 私が殺したものたち
#23 28錠1シート
#24 無為
#25 近寄る死の気配
#26 帰りたがっている場所
#27 私との約束
#28 読書について1
#29 読書について2
#30 孤独にならなかった
#31 人生の新陳代謝
#32 「私を忘れて、幸せになるな」
#33 戦闘宣言
#34 「自衛しろ」と言われても
#35 セックスドール
#36 言葉の代わりとなるもの
#37 雪とふるさと
#38 苦痛を換金する
#39 暗い森を歩く
#40 業
#41 四度目の誕生日
#42 私を私たらしめるもの
#43 ここじゃないどこかに行きたかった
#44 進むために止まる
#45 「好きだからしょうがなかったんだ」
#46 欲しいものの正体
#47 あの子は馬鹿だから
#48 言葉を前にして
#49 私をほどく
#50 あの頃の私へ
おわりに